お見合い話

知人女性から、突然にお見合い話が来た。相手は38歳で40人の社員を持つ電気関係会社の御曹司(現・専務)。結婚すれば、プチ玉の輿、ってやつ?
正直私は結婚する気などさらさら無いし、何より好きな人がいるわけだし、とてもとてもお見合いなどという気持ちにはなれないのだけれども、しかし八方美人な私の性格上、その知人女性の顔を立てることを一番に考えてしまって、「会うだけなら」という返事をしてしまった。会ってどうすんだよ、だ。
38歳という相手の年齢が、なんというか絶妙である。これまでよっぽど遊んで来たか、それかよっぽどモテないか。38歳にして急に結婚しようと思い立ったのは何故だろう? ていうことは、結婚に対してかなり前向き? 待て待て、やっぱり結婚が前提ってこと、でしょ? えー、そんなの引くってばよ。
結局会ってもいない相手に対して異様かつ失礼極まりない妄想ばかりが頭を駆けめぐり(脳内ではすでにメガネデブのアニメオタにまでなっている。もちろん汗っかきのニキビ面。下手したら素人童貞)、お断りの返事をし直した。ひょっとしたら、万にひとつの可能性で私は王子様を逃してしまったのかも知れないけれど、でも何が失礼ってアイくん(恋人)に対して一番失礼なわけで。そして私はカワイイ顔を作って「お見合い話をもらったんだけどー、アイくんのこと大好きだし断ったよ!」と白々しく言うのだ。女って、そんなもの。
ところで皆さん、お見合いってしたことある?